昨日・今日と北京にいます。大陸型の気候のせいか、がくっと気温が下がっており、かなり過ごしやすいのには助かりました。街の様子は以前とさほど変わらないのですが、昨晩高級レストランに行ってびっくり。静かなのです。聞くとそれでもその店はいい方で、多くの高級店は店仕舞いをしたとのこと。政府が汚職撲滅を進める中で、接待も厳しくチェックされていることが理由だとか。日本でも昔同じようなことがありましたが、昔と今ではチェックするツールが違います。モバイルフォンのGPS機能を使って、いつどこで誰と誰が一緒にいたか調べてしまうというのです。厳しいぃー。水が綺麗すぎると魚も棲まないと云いますが、中国の場合は汚職の額が尋常でないので、呑気なことも云ってられないのでしょう。しかし人の世は至る所で同じことを繰り返すものだなぁ、と感ずるのでした。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。