私はNPOに、3つ関与しています。或る公益財団法人の評議員を務め(これは元々国が運営したものが公益財団法人になったケースです)、また或る公益財団法人の応援団長のようなことをすると共にそのグローバルな本部(在ニューヨーク)のボードメンバーを務め(これはいわゆるNGOで、国がしないことを独立して実行するために作られた組織です)、そして或る特定非営利活動法人の理事にも就任しました(これはイメージしやすいいわゆるNPOです)。
私は基本的に全ての知力・体力はマネックスグループの経営、マネックスグループの株主価値を高め(本日、第1四半期の決算発表を行っています→
https://www.monexgroup.jp/)マネックスグループ各社のお客様により良いサービスを実現するために使わなければいけない、そしてマネックスを通してより良い資本市場の実現のために使わなければいけないと考えているのですが、あくまでも限定的な時間の範囲内で、社会貢献だと考え、NPOにも関わっています。とは云っても、各NPO・NGOのアクティビティに自らが関与するのではなく、各NPO・NGOが継続してそのミッションを実現していくための組織・体制作り、いわゆるガバナンスの構築とか、継続して収支がバランスしてその結果多くのミッションを実行できるような仕組み作りのお手伝い(これも実際に手を出すのではなく、アドバイスなどをする)をしています。
私は東証の社外取締役も5年間務めましたし、いくつかの上場企業の社外取締役も務めてきたので、かなりの数の様々な上場企業を見てきました。そこにはまさに各社各様の個性があります。しかしNPOの個性の幅は、上場企業のそれを大幅に超えます。上場株式は規格品であるし、NPO・NGOにはそれぞれの特殊なミッション・経緯・思いがあるので当然と云えば当然ですが、そのボラティリティ(標準偏差)の違いたるや5倍は下らないのではないでしょうか。そう云ったNPOには上場制度の知恵は事業を継続可能にする上で役立つかも知れませんし、そのようなNPOの規格外の在り方・創造性は、上場企業をリバイバルするのに役立つかも知れません。そんな観点からも、これからも限った時間の中で、NPO・NGOに関わっていきたいと思います。