ものごとにはいい面と悪い面が通常一緒に存在します。いいことばかりのことも、悪いことばかりのことも、なくはありませんが、大体ある程度の割合で両方混じっているものです。人においても然り。いい点と悪い点を大体必ず人は持っています。そのどちらに注目するかで、見え方は大きく変わってきます。こちらからその人の見え方が変わるだけでなく、その人の心の持ち方にもどう見られているかは影響を与えるように思われます。日本は減点法でものごとを、人を見がちです。いい点マイナス悪い点がスコアだとすれば、悪い点を減らすのも、いい点を増やすのも、スコア効果としては同じです。減点法から得点法へ。分かっていることではありますが、我が国はまだまだこの点が苦手です。私は一般的には確率論的にまんべんなくものごとを見る対応だと思っていますが、特に身近な人に関してだけは、必ずしも得意ではありません。反省、反省。これも長かったデフレの影響でしょうか。バランスを間違えないように気を付けていきたいと思います。