解散宣言以来、日本株の時価総額は200兆円弱増え、この1週間で大きく下げたとは云え、それでも約150兆円増えました。日本株の保有分布状況を見ると、約20%が個人によって直接持たれており、約5%は投信を通して個人によって持たれています。他にも年金とか、最終的に個人に属するものはあるのですが、直接保有と投信という、毎日明らかに値段が見えるものだけでも、個人は日本株の約25%を保有しています。
解散宣言以来、この目に見える形での日本の個人の株式型金融資産の額が先週半ばまでで約50兆円、現時点でも約40兆円増えたことになります。これは巨大な数字です。いわゆる資産効果がないわけがありません。繰り返しになりますが、この40兆円は毎日の値段が目に見えるものだけであり、その他にも年金資産の増加などがあります。
しかし目に見えると云っても、この40兆円は、まだしっかりと認識されていないのではないでしょうか?いずれもっとじわじわと実感が拡がっていく筈です。そうすると気持ちに余裕ができて不動産を買ったり、車を買ったり、外食が更に伸びたり、投資や消費活動が活発になるでしょう。この一週間での急落で利食ったお金が、そういう新たな投資や消費に向かうといい回転になるのですが、少々楽観的すぎるでしょうか。
明日は金沢に今年度の全国投資セミナーの第一回として参ります。マーケットのこと、当社のこと、様々な御質問に答え、御意見に真摯に耳を傾けたいと思います。良い週末をお迎え下さい。