今、ノードウィクなる所にいます。ノルドワイクの方が正しい発音かも知れません。アムステルダムのちょっと西南の、穏やかなオランダの海岸です。なんでそんな場所にいるのか。IFIAR (International Forum of Independent AuditRegulators) という監査業務や会計監査人に対する世界中の監督当局者の集まりがあり、そのミーティングに4社程度の投資家代表と世銀などのオブザーバーが呼ばれているのですが、その投資家代表の一角としてプレゼンテーションをするために来ているのです。
ちょっとミスマッチな感じがするかも知れませんが、監査の目的は最終的には発行体、その所有者である株主(=投資家)の価値を守り、高めることにあると思われ、最終的な株主は個人(か財団)しかないので(株主が法人であればそれには株主があり、或いは株主がファンドであればそれには受益者があり、とずっとドリルダウンしていくと、と云う意味です)、その個人投資家の視点で監査の監督当局者に意見できるのは、格好のチャンスだと思います。
かつ当社グループはアメリカ、日本、香港の3拠点で個人投資家顧客基盤を持つ世界で唯一の証券会社グループですから、世界中のレギュレーターを相手に意見をすることが十分に出来ます。対立ではなく、会社や株主価値を高めるという共通の大目的に向けて、プラスになる議論をしたいと思います。というか既にしております。議論の中身は非公開で、あまり御案内できないと思うのですが、しっかりと意見・視点の説明と交換をしてくることを約束します。
ところでオランダの海を眺めているのですが、これが我が日本の海や、トレードステーションのあるフロリダの海と似ているのか似ていないのか。どちらとも云えるのですが、水平線と波の音だけはどこでも一緒だなと思いました。私は波の音が好きです。それってどういうことなのだろう?誰でも好きなのかな?果てしないマーケットの動きが好きなこととも一脈通じているでしょうか?