我が国の債務はGDPの約240%と世界的に見てもかなり大きくなっていますが、1990年にはその値はたったの67%でした。以来、この値は一本調子で上がり続けてきたのですが、借金が増え続けたという見方も出来ますが、対GDP比を話している訳で、GDPが成長しなかったと云う見方も出来ます。実際この期間、日本の名目GDPはほとんど変化がありませんでしたが、世界のほとんどの国は大幅に名目GDPを伸ばしてきました。日本もこの期間、もし名目GDPが年率3%で成長していれば、現在の国の債務のGDP比は130%にしかならなかったと計算されています。デフレだから名目GDPが増えなかった訳で、デフレは本当に様々な問題を生んできたのです。

ところで今、我が国の政府と日銀は物価上昇率2%を目標としていますが、是非実現して欲しいと思います。しかし政府と日銀だけに任せておけばいいものなのか?手前味噌で恐縮ですが、マネックスグループは昨日、国内のグループ企業に在籍する役員と従業員計316人を対象に、4月1日付で一時金を支給すると発表させていただきました。平均支給額は(賞与を除いた)年収の3%程度。名目GDPを上げることに、少しでも自分たちも貢献していきたいと思います。そしてそれは延いては株高に繋がり、当グループの社業にも大きなプラスになります。いい循環が来年度に繋がっていくことを願います。