木曽路と云ってもしゃぶしゃぶではありません。土曜日の名古屋での全国投資セミナーの後、脱線して木曽路に寄ってみました。名古屋のセミナーでは300人を超える方々にお越し頂き、大変盛況でした。ありがとうございました。さて話を木曽路に戻すと、脱線とは云え今回は或る程度計画された脱線で、予め宿だけは押さえておきました。初めて泊まる木曽福島。静かで良いところでした。私は海系の人間だと思っているのですが、海では楽しくて頑張ってしまうので、休養するには却って山の方がいいかも知れません。

日曜日は奈良井に寄りました。実は奈良井には今から30年ほど前、高校生の時にも一人で行ったことがあります。あれは真冬でした。奈良井から旧道の峠を越えて雪景色を撮ろうと思ったのです。前日夕方に自宅を出て、繁華街で友人と飲食し、ヘロヘロになった状態で深夜の新宿駅から確か松本行きの夜行列車に乗り、塩尻経由で奈良井に行ったのでした(記憶は定かではありません)。奈良井駅に着いたのはまだ7時前だったような記憶があります。真っ白な細いホーム。あぁきれいだと思うもつかの間、自らそのホームに色を付けてしまったのでした。。。それからふらふらになって奈良井宿を歩く。朝早くて店はまだどこも開いてない。井戸水を呑んでようやく落ち着いてきたような。この状態で雪深い峠越えをしたら命が持たないと考え、雪の峠の写真は諦め、馬籠・妻籠に行って、当時から既にかなり観光化されていた街並みを見て帰ってきたのでした。

その奈良井。まさかもう一度来るとは思ってもみませんでしたが、妙な懐かしさがありました。何か縁があるのかも知れない。30年前には閉ざされた玄関と雪しか目に入ってこなかった町は、逆にその為にどのような町であったかの視覚的記憶が限られているため、「昔と変わった」と思う要素もなく、昔と今が短い一直線で繋がったような気がしました。記憶とは不思議なものですね。