2009年5月12日に「電信柱」という題名のつぶやきを書きましたが、これはその続編です。東京の電信柱を見上げると、電力会社と電話会社の鑑札が貼られていて、旧町名や、○○坂などという旧通称、或いは昔その場所に初めて線を引いた時に付けたのでしょうか、昔あったであろう近くの大屋敷の名前や、学校の名前などが付いており、往時を偲ぶことが出来ます。

私はこの電信柱を眺めることが密かな小趣味なのですが、前から時間があれば東京中を歩いてこの電信柱の鑑札を写真に収め、或いは背景を映し込ませて、「電信柱作家」となり、「東京の電信柱」なる写真集を作りたいと考えていました。しかし最近確実に電信柱が減ってきています。或いは町名同様、この最後の"東京市"的な鑑札名称も、味気ないものに置き換えられているケースがあります。これはいけない、急がなければ。

密かに温めていたアイデアをこうして公にするのも、誰かがパクってでも写真を撮ってくれないかと思う次第です。もちろん本心は自分で撮りたいのです。構図のアイデアもいくつかあります。とっておきの場所もいくつかあります。先ずはそれ専用のデジカメを買って、大容量のメモリを一枚入れ、電信柱のシールでも貼って、テクニカルも気持ちも準備するのが最初でしょうか。季節が数回巡らなければ終わりそうもありませんが、真剣に考えてみます。