財務省の発表によると、2011年末の日本の対外資産は約18.5兆円増えて約582兆円。対外負債は約17兆円増えて約329兆円。その結果対外純資産は約1.5兆円増えて約253兆円となったとのこと。対外資産は円高による約23兆円の目減りや、外国証券価格下落により計約27兆円減少したものの、大規模為替介入によって外貨準備高が約11兆円増の100兆円超えとなったり、世界の銀行が弱くなる中で比較的安定している邦銀のアジアなどでの対外貸し出しが増えたなどで対外資産取得超が約46兆円となり、差し引き約18.5兆円の増加。対外負債は、国内証券の価格下落や、やはり円高による目減りがあったものの、海外による短期日本国債の購入が活発に進み、差し引き約17兆円増えたようです。
結果としての対外純資産253兆円は、21年連続で世界第一位。IMFによると二位は中国で約138兆円、三位がドイツで約94兆円です。この数字は凄い。円安になると輸出産業が儲かるだけでなく、日本政府自体が大幅に儲かります。円安による緩やかなインフレ効果が株式市場にもたらすプラスの影響も大きいでしょう。とにかく円安は日本にとってどれだけいいことかが、この数字を見ても頷けます。円売り為替介入万歳!金融緩和万歳!インフレターゲット論万歳!バレンタインデーの暖かい雰囲気をもう一度!どうかよろしくお願いします。(2月17日つぶやき「春の陽差し」も読んでいただけると意味が分かりやすくなります)