「がんばれ!!タブチくん!!」という漫画がありました。随分古いので若い方は知らない人もいるかも知れませんが、とにかく爆笑で私は大好きでした。中々皮肉も効いていて、ある時タブチくんがラジオから聞こえてくる野球解説者の話を聞いて「これだ!」と思い、ベンチにラジオを持ち込んで解説者の云う通りに監督としての指示を出す話がありました。最初は一瞬うまく行くのですが、それが続く由もなく、解説者にも「まぁ解説だから無責任に云うアイデアであって、同じように実際の監督をしてもイカンですなぁ」というようなことを云われてギャフン!と来るような話がありました。

30年ほど前の記憶から書いているので、大きくずれているかも知れません。・・・と、ここまで書いてネット上で調べたところタブチくんは選手としてのみ描かれていたようなので、漫画中の違うキャラクターか、或いはタブチくんが臨時で監督をした話があったのかも知れません。いずれにしろ私はこの話が好きで、ずうっと忘れられません。

ところで近頃の政治を見るに、この「野球解説をラジオで聞いて采配する監督」の感を強く持つことが多くあります。みんなの意見を聞いているだけならば、政治家は要らず、官僚と、インターネットなどを使った巨大かつ効率的パブリック・コメント・システムを作れば足りる気がします。「今」の有権者が嫌がることでも将来のためにきちんとやることが政治ではないでしょうか?財政の問題、消費税の問題、医療費の問題、年金や世代間格差の問題。もっとしっかりやって下さい!

ま、そんなことを思ったのですが、久し振りにタブチくんでも読んでみようかなっと。