東京のど真ん中にいると目の当たりには見ませんが、それでも時に触れ感じることがあります。この国は人口が減っていると云うこと。
そしてこのことはちょっと地方に行くと100%目の当たりに見せつけられます。どんな政策を打とうが、どんな企業努力をしようが、どんなに個人が努力しようが、何をしても人口が減るのでは需要が減り、この国の抱える問題は解くことが出来ないと思います。ここで云う「人口」とは、生産をし、税金を納める人口です。
人口減少は、国家の病気だと思います。しかも極めて深刻な。どうしてこの病気をもっともっと真剣に治そうとしないのでしょうか。人は移動することが可能ですから(もちろん全員ではありませんが)、都市部は一定の需要を維持できます。しかし地方では需要が少ないからビジネスにならず、それが経済縮小の下降スパイラルを生みます。
子供の少ない町、生徒の少ない小学校ほど寂しいものはなく、あたかも老人ホームのようになっている静かな立派な公立の病院を見ると、この国の人々はいったい何のために働いていて、どういう方向に向かっているのか、多くの謎に包まれてしまうと感じるのは私だけでしょうか。若い人口が減ることは、国の病気です。この問題を解こうとする以外に、何か大切な政治のアジェンダがあるのでしょうか?