海外に来ると、常にファイバー、即ち繊維を探しています。布生地の仕入れをしている訳ではありません。繊維の多そうな食べ物を常に探して食べているのです。日本にいる時は必ずしもサラダ・フリークではないのですが、海外にいるととにかくサラダを食べるようにします。ほんの一枚の葉でも食べ残さないようにします。サラダが見つからない時は、最後の手段としてポテトフライを食べます。これでも繊維には変わりない、或いは繊維が入っているように感じるからです。

しかし何で日本と海外でこうも食べ物の指向(趣向ではありません。意識的な指向です)が変わるのでしょう。恐らくこれは、日本では毎日蕎麦を食べているからだと思います。雨の日も晴れの日も、平日も週末も、私はお昼は殆ど蕎麦を食べます。「何処の蕎麦が好きですか?」と聞かれることもあるのですが、私にとっては蕎麦は風呂のようなものであり、入ることが、即ち食べることが大切であって、「何処のか」はあまり大切ではないのです。因みに鮨はそうはいきません。

話が若干逸れましたが、日本ではとにかく蕎麦を、しかもなるべく黒い蕎麦を毎日のように食べているので、穀などを自然と摂取しているのでしょう。海外ではそうはいきません。そしてあらゆるファイバーを探し始めるのです。おー、何と蕎麦の偉大なことか。でも私にはそんな海外でも強い味方があります。シュピューラーです。SP170。ここから先は御興味のある方(のみ)の自主的な調査にお任せします。

最後に蕎麦の話に戻って、何故か蕎麦は日本以外で育ててもうまくいかないようです。日本での蕎麦生産に合う緯度と地質と同様の所を南半球で探して蕎麦を栽培したプロジェクトもあったようですが、うまくいかなかったとのこと(少なくとも私が聞いたプロジェクトは)。中々難しいものですネ。