朝一番でツイッターで簡単につぶやいたネタではあるのですが、今朝の日経新聞の滝田洋一さんの記事(コラム)で「日本はマクロ経済政策が夏休みに入ったかのようだ」とあるのは蓋し名言だと思います。アメリカは必死にデフレと闘おうとしている、他の先進国も少なからず同様の問題意識を持ち行動しようとしていると思うのですが、日本に於いては全くそのような声が聞こえてきません。

円高はほったらかし。口先介入でも何でもいいからファイティング・ポーズを見せればいいと思うのですが、介入は話題にも上がりません。他国に比べて株式市場も今ひとつぱっとしませんが、何かしらの流動性供給とか市場に Favorな策を取る、或いは取ろうとしているとのポーズを見せるべきだと思いますが、検討すら行われていないように見えます。正確なデータはありませんが、金融危機後の日銀によるマネーサプライの伸びは、先進国中ダントツの少なさだと思いますが、お金を刷ろう、追加的緩和という話は聞こえてきません。
代表戦の話や、いなかった高齢者、政局などの話は聞きますが、日本経済が今置かれている状況への分析・対応や、何よりもデフレと闘うにはどうするかという議論はほとんど聞こえてきません。日本中の Risk appetite、投資意欲やリスクを取ろう・拡大しようというマインドが冷えているように見えますが、その眠ろうとしているマネーの目をさすって起こそうとする声は、やはりほとんど聞こえてきません。

これは、政治家も政府も日銀も、職務怠慢をしているのではないでしょうか。無策とは正にこのことです。我々は民間はそんな中でもなんとか前に進むだけです。官(菅?)もちゃんとして欲しいと思います。