シンガポールで機関投資家の方々と話していて、日本はどうすべきか?の類の質問をいくつか受け、或る案を話したところ随分とウケが良かったので、ここに恥ずかしながら披露したいと思います。大して新しい案でもないので、期待しないで読んで下さい。でも新政権の人には、是非読んでもらいたいと思います。名付けて実行が簡単な(少なくとも私には簡単に思える)4点セットです。
1.出生率上昇のために出産に対する税上のインセンティブを与える。子供が生まれたら所得税率がちょっと下がるとか。将来の財源が増えるからちょっとだけ優遇する訳です。何かを造る訳でもないので簡単だし、いわゆるソフトダラーなので税当局も抵抗が少ないかと。
2.消費税を上げる。日本の財政に対する不安がどこかで閾値を超えると大変なことになります。今の内にきちんと消費税を上げるべきだと思います。この2つを実行すると、人口も下げ止まり、財政再建も可能になるので、日本の将来に対しての見方が全く変わると思うのです。サステイナブルな、しっかりとした、世界第2位の経済大国ではなくなるでしょうが、立派な経済大国となるでしょう。
更に今の日本に燃料を入れるならば、3.相続税率を上げ、4.贈与税率を下げる。3と4は行って来いだから、税収源としては問題ないでしょう。しかし大量のお金が動き始めます。これは日本経済に強烈な刺激と燃料になります。この4点セット、私には実行簡単なことのように思えるのです。そして株価は大きく上がり、日本円も将来にわたって安定するでしょう。如何でしょうか?