三寒四温とは云いますが、東京ではかなり派手な気温の上下が続いています。しかし明らかに、次第に暖かくなってきています。景気は気からと云いますが、マーケットの雰囲気もいい感じです。基本的には金融危機で売られすぎたところからのより戻しがベースとしてあり、各企業の努力による収益・利益の改善から、出遅れていた日本株もすくすくと、と云うにはちょっと頼りないのですが、少なくともふらふらとは上がってきています。そしてそれが正の回転を後押しします。
不動産経済研究所が昨日発表した3月の首都圏マンション発売戸数は前年同月比54.2%増で2ヶ月連続で前年同月を上回り、初月契約率も3年ぶりに80%を上回ったとのこと。一戸当たりの平均価格も16ヶ月ぶりに5000万円台に乗ったと。株価の上昇が、実現益となっていなくても、いわゆる資産効果を生んでいるのでしょう。これは一時の陽炎のようなものか、或いはちゃんと春は来て、いずれ夏も来るのか。
世の中は、まだまだバブルには遙か遠い状態です。社会主義的な方向への反動に対する反動も、まだ始まっていない、或いは始まりつつあるところです。谷深ければ山高しと云います。今回の上昇反動は、まだまだこれからではないかと、希望的観測も含めて、そう思う今日この頃です。Spring has come. とも云います。春はいつも現在完了形で来ます。Spring is coming. とはあまり云いません。もう春は来たのかも知れませんネ。