本日、当社の親会社であるマネックスグループ(株)の株価が、オリジナルな公募価格を超えました。「オリジナルな」というのは、元々当社(マネックス証券)として2000年8月4日に上場した時の公募価格が4万5千円で、その後セゾン証券との株式交換に伴う新株発行(その後合併)、日興ビーンズ証券との共同株式移転によるマネックスグループの設立、オリックス証券との株式交換に伴う新株発行、と株式の数は変わり、名前も微妙に変わったのですが、元々のマネックス証券の一株を持ち続けた株主の方は、今のマネックスグループの一株を持っていることになるので、この4万5千円が株価の歴史的な比較対象起点として正しいからです。因みにこの期間中に計7250円の配当を支払っています。更に因みにこの期間中に日経平均は32%、TOPIXは36%下落しています。株価はマーケットが決めるものです。しかし公募価格だけは、或る意味で発行体が関与しており、経営者として、最低限の責任を強く意識する数字です。私にとって4万5千円は特別な数字なのです。オリジナル上場時はまだ一株純資産価値規制のある時代で、どうやってデジカメが買える程度の値段まで公募価格を下げるかに、色々と、かなり独創的なアイデアを捻り出して実行したものです。とにかく、今日はいい日です。これからも頑張ります!
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。