過去と現在、時空を超えた通信という、韓国映画のイルマーレみたいですが、今日そんなようなことがありました。15年ほど前に付き合いのあった人から、15年ぶりに突然携帯に電話がありました。「通知不可能」と出ていましたが、電話は香港からでした。インターネットを見ていたら偶然私を見つけ、昔の電話番号がまだ使えるかも知れないと思い電話をしたとのこと。とにかく何はともあれ、居ても立ってもいられず電話をした、という感じでした。彼には昔からそういうところがあります。
彼は中国人。以前は日本語も英語も出来なかったのですが、今日は日本語で話しました。そんなに上手ではありませんでしたが、普通に会話は出来ました。英語も話せるようになったそうです。彼は10年ほど前に結婚し、8歳になる娘もいて International School に通っているとのこと。隔世の感があります。ネット上で私を発見した時は、感動で涙が出たと。色々なことがあったのですが、今は彼は幸せであるとのことでした。そして元気でいて下さい、頑張って下さいと云われ、私も同じ言葉を彼に返し、サヨナラを云って電話を切りました。
私は携帯電話の番号が11桁になった時から(或いはその前から)、ずっと同じ番号を使っています。だからこういうことが起きるのでしょう。そういえば数日前にも、数年間連絡を取ってなかった人からSMSメールが来ました。しかし今日の出来事は、私にとっては本当に意外なことでした。時空を超えた何かしらのメッセージを含んでいるかのように感じてしまいました。過去からの電話というよりも、未来からの電話のようにも感じてしまったのです。あくまでも偶然の産物でしょう。しかし人生は偶然の積み重ねでもあります。遠い昔の彼のことを、今日はちょっぴり思い出してみたいと思います。