今年の七夕は福岡で迎えることになりました。先週の終わりから続いている国内出張の終着点です。金曜の晩は大阪に居たのですが、日曜の晩までにここ福岡に居なければならず、一旦東京に戻るのも難儀なので、土曜は山陽の或る小都市に泊まりました。日曜はそこから瀬戸内海の小島などに寄ってみたのですが、空気が柔らかく、全体が穏やかで、東南アジアのリゾート地などに行く必要は全くないと心から思えるほど、素敵な土地でした。そして今日は福岡。
七夕は何かしら想い出の多い日です。8年前の七夕に、旧マネックス証券は東京証券取引所から上場承認をもらいました。去年の七夕は、中学・高校の同窓との卒業25周年記念の大会合でした。
しかし思い起こすと、七夕に東京に居なかったことは殆どない気がします。七夕=入谷の朝顔市と云うイメージです。今回、山陽の街でも、福岡でも、七夕関連の飾りなどをアーケードで見掛けます。そう云ったもの、東京以外の特色のあるものを、見た記憶がないのです。
東京以外での初めての七夕。何か特別なことがある訳でもありませんが、大切にこの例外日を過ごしたいと思います。七夕は陽数(奇数)の重なる節供の日です。笹舟を流す時間的余裕はありませんが、気持ちだけでも清めて、流すべきものは流したいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。