関西というと、逢坂(大津の辺り)の関の西と云う意味ですから、かなり大雑把な表現です。近畿地方だけを指すのか、しかし逢坂と関ヶ原の間はどうなるのか、中国地方は入るのか、云々と、中々ややこしいです。
流石に四国と九州は入らないので、まぁ概ね京都から西、備前・備中辺りまでを云うのでしょうか。或いは備前も入らないのかも知れません。時代と共に指す地域も変わってきたようなので、かなり曖昧な概念だと思われます。 その関西に、昨夕からいます。昨晩は岡山に泊まり、今晩は大阪です。
私は日本中どこでも好きですが、この関西辺りは、ちょっと苦手で、同時に憧れがあります。コンプレックスを感じているのとは微妙に違うのですが、得も云われぬ尊敬に近い念がこの地域に対してはあり、それが憧憬に繋がり、微妙な苦手意識も生むのでしょう。何故なのか、ハッキリは分かりません。日本の歴史が、この地域でずっと栄えてきたので、本家に対する思いのようなものがあるのかも知れません。或いは自分の祖先は元々この地から来たと、勝手にどこかで思い込んでいて、それが遠い想い出のような感傷を作っているのかも知れません。単に好みの問題かも知れません。不思議なものです。恐らく一生解明できないでしょう。今回は週末も滞在するので、もう少し何かを感じてみたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。