人類のIQは、じわじわと上がっているそうです。
これは案外ビックリなことです。

私は、或る人がより優秀になることは出来ても、人類全体がより優秀になることは、少なくとも私たちが計測可能な時間のスパンでは、ないことだろうと思っていました。
100匹の蟻がいて20匹が働き者の蟻だとします。ここからその20匹を取り除くと、残りの80匹の20%に当たる16匹が働き者になる。どう云うサイズにしても、常に同じ比率で働き者と怠け者がいる訳で、或る蟻をこの働き者の部類に入れさせることは可能かも知れないが、100匹のうち働き者を30匹にすることは出来ない。
そんな風に考えて、そしてその類似で、人類のIQの分布は決まっていて、或る人が訓練によって分布の上の方に移動することは出来ても、即ちその場合誰かを下方に押し下げている訳ですが、人類全体のIQの分布を上方にずらしていくことは出来ないと、ただ漠然とそう思っていたのです。

しかし様々な方法でIQを上げる試みが為されてきて、事実として、ほんの少しずつですが、上昇しているとのこと。そしてIQの上昇は、GDPにも大きなインパクトを与えるそうです。

むぅ。これはオドロキです。最大のリソースは原油でも何物でもなく人材である-とは常々思っていることなのですが、人材に対する投資と云うものは、個人レベルでも、企業レベルでも、国家レベルでも、もっともっと真剣に取り組まなければいけないですね。