東京のタクシーが全面禁煙になってから約50日が経ちました。当初は、明らかにさっきまで運転手さんが吸っていた、と云う臭いが残っているケースがママありましたが、流石に最近はなくなりました。しかし替わりに、妙な臭いのするタクシーが偶にあります。あれは隠れて煙草を吸った後に消臭剤を使ったか、或いは消臭クリーニングをした後に煙草を吸ったか、何かしらの形で消臭剤の薬品と煙草の煙が混ざって、嫌な化学反応を起こし、異臭を放っているのだと思います。或いは煙草でなくて、何かの雑菌の臭いでしょうか。昔から偶に嗅ぐあの臭い。あの臭いだけは耐えられません。
先日もタクシーに乗ったらいきなりあの臭い。余程すぐに降りようかと思ったのですが、こう云う場面では弱気な私はそれも出来ず、窓を開けようとも思ったのですが、外はやたら寒くて風の強い日だったのでそれも出来ず、結局マフラーを鼻に当て、ウール越しに息をすることで何とか凌ぎました。タクシーを降りると暫し深呼吸を繰り返し、鼻から喉・気管の辺りに未だある気のする異臭分子を、何とか身体の外に追い出そうとしました。
困ったもんです。あの臭いがあり得るかと思うと、恐くてタクシーに乗れません。煙草の臭いならいいのです。あの(と云っても分かって頂けないかも知れませんが)異臭が駄目なのです。ドアを開けて貰ってから、「あ、臭いからいいです」なんて云いにくいしなー。でも嫌だしなー。どうしてもタクシーに乗らざるを得ない状況ってあるしなー。仕方ないので、”異臭のあるパターン”を分析して、遭遇確率を減らすしかないですかね。ふぅ。