雨水と書いて「うすい」と読みます。二十四節気では、今は立春と啓蟄の間、「雨水」の期間に当たります。
暦便覧によれば、「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」とあり、何やら春めいた陽気が溢れ始め、空からは雪ではなく雨が降るようになり、山奥の雪や氷も溶けて流れ出す季節のことです。今日の東京は、まさに雨水と云う節気が当て嵌まる天気でした。日中、仕事で外に出ると、肌で春を感じました。いずれ目でも春を感じるようになるでしょう。しかしその前に、やはり鼻で、匂いで、春を感じたいと思います。
皇居東御苑に行けば、梅林坂はもう梅の香で一杯でしょうか。夜に散歩をすれば、もうどこかで沈丁花の香りが漂っているでしょうか。この週末は、匂いの春を探したいと思います。