今朝、また中国に来ました。十日ほど前に行ったのは国のほぼ最南端・三亜でしたが、今回は北京です。日中から氷点下でちょっと寒いです。さて、この中国の空港ですが、かつてはイミグレーション(入国管理)を通過するにはかなりの時間が掛かりました。長蛇の列が出来ているにも拘わらず、途中で係員がいなくなったり、或いは隣の係員と何やら延々と話し始めたり。若干強調があるかも知れませんが、まぁそんな感じでした。しかしこれは中国だけでなく、多くの国で見られた現象です。

しかし最近の中国の空港のイミグレーションは、サクサクと流れてとても快適です。北京然り、三亜然り、大連然り。実はこれには仕掛けがあります。イミグレーションの検査官と入出国者を挟むカウンターの上に、入出国者側に向けて、満足度をその場で入力できる端末が置いてあるのです。検査官の認識番号がLED表示されており、胸に貼ってあるワッペンと照合出来ます。

押せるボタンは4つあり、とても満足、満足、ちょっと遅い、とても遅い、と英語と中国語で書いてあり、かつボタンが円くて、ピースマークのような単純なデザインで、その感情を表しています。押さなくてもいいのですが、押す人もいます。私は満足したので満足ボタンを押したら、検査官が満面の笑みで「ありがとう」の表情を見せました。

この仕掛けに私が気が付いたのは、去年の9月、大連で開かれたサマー・ダボス会議に参加した時です。国際化を図り、オリンピックでも大勢の外国人が来るのに備えて、一気に改革を進めているのでしょう。人は誰でも人の評価を気にするものですネ。