情報の中にマーケットがあるのか、マーケットの中に情報があるのか。これはどちらかだけが正しい命題なのではなく、どちらも真実だと思います。

そしてこの2つの関係は、円周を回り続ける点があったとして、その点が円の右側の弧上にあった時と左側の弧上にあった時の関係のように、連続的・継続的・反復的に繋がっている関係のように思われます。

従って、情報がマーケットを動かし、そのマーケットの動きが情報を推察させ、その推察された情報がマーケットを動かし、その動きが・・・、と永遠に続いていく訳です。

そしてそうだとすると、この輪にはどこから入っても、もう一方のことを知ることが出来る筈です。情報とマーケットは、常に反射し合っていると云うことも出来るでしょう。

このことは、チャートについても同じような説明が出来ます。チャートがマーケットを動かす訳ではないが、マーケットの中の様々な情報・思惑、それらに基づいて取られた行動の集積が、結果としてチャートの中に表現される。或る者はそのチャートの中に表現された情報を元に、マーケットの中で行動を取る。そしてその行動が・・・。

株式、為替と云った金融市場の他にも、あらゆるマーケットに於いて、このことは云えると思います。そして私はこのような反射情報を読むのが好きです。

マーケットの中にこそ情報がある。耳を澄まして、マーケットの声を聞く。これからも楽しみながら、このアクティビティは大切にしていきたいと思います。