デリ−からロンドンに来ました。時差があるので、今日はこれから一日中機関投資家巡りです。私は、機関投資家に会って話す最大の効用は、当社の経営や外部環境について、彼らの視点からの示唆に富んだ意見を聞けることだと考えています。その意味で、ただ単に「買ってくれそうな投資家」ではなくて、機関投資家として優秀で、当社だけでなく、市場、業界に良く精通した投資家が、会って話す投資家としては最適だと考えています。
そして新しい投資家の視点も魅力的ですが、以前から当社をよく知っている投資家からの、定点観測的な意見にも、大変高い価値があると感じています。定点観測と云うと、イギリスには地理的なアドバンテージがあると思います。イギリスの朝、日本のマーケットは既に閉まりつつありますが、未だ人はいて、様子を聞くことが出来ます。アジアのマーケットは未だ開いているところもあり、極東から始まったマーケットの流れを、全て鳥瞰することが出来ます。ヨーロッパのマーケットと共に一日が始まり、お昼過ぎにはアメリカのマーケットが開きます。居ながらにして、通常の営業時間内に、世界中のマーケットを見ることが出来る。しかも島国であることが、適度の距離感を持たせることにも有効なのでしょう。
ロンドンやエジンバラの投資家は、客観的で、多面の視点を持っている、定点観測者として最も優れた投資家だと思います。さて、その彼らの眼鏡で、今日は存分に、日本や、当社を眺めて見たいと思います。