インド最終日。今頃は、私はロンドン行きの飛行機の中です。昨日も書いたように、インドは雑然としています。これは街並みが、と云う意味ではなく、社会の仕組みや経済活動が、雑然としているのです。そして未だ未だ発展途上の国です。しかしだからこそ、成長出来るのでしょう。インドにいて、色々な話を注意深く聞くにつれ、「不完全」や「未熟」と、「成長」は、基本的に同じ領域に存在する概念ではないかと思うに至りました。まぁ考えてみれば当然のことです。
今更ながらで恥ずかしいのですが、改めて腑に落ちた次第です。成長する為には、拡がっていけるスペースが、余地が必要な訳です。翻って考えるに、成熟しながら、且つ更に成長するのは至難の業です。方法があるとすると、成熟に至った方法論やリソースを転用して、新たな分野に入っていき、新しい成長を創るしかないのでしょう。このことは、国にも、企業にも、人についても、同じことが云えそうです。私は成長が好きです。未来が好きです。「成長とは何か?」について、真剣に考えてみたいと思います。