未だ大連に居ます。簡単にインターネットアクセスも出来るので、通常の仕事もこなしながら会議に参加することが出来、全く便利な世の中になったものです。
ところでこの大連での国際会議、様々な意味で参加者にプラスの作用があるのは当然ですが、最も恩恵を受けるのは何にも増して大連という街自体であろうと思います。世界中から集まった1700人のビジネスマン、学者、メディア、政府関係者に対して、数百人、或いはそれ以上の大連の人が対応しています。各ホテルや会場には、ユニフォームを着た現地の若者が大勢いるのですが、上手に英語を喋り、また日本語を話す人も多くいます。これが皆、現地で外国語を学んでいる大学生です。彼ら(主に女性ですが)は目の当たりに世界の人々の動きを見て、夥しい報道から、何が議論されているかを知ります。これは彼らの考え方・価値観に、とてもとても大きな影響を与えるでしょう。
そもそもこの街に、アメリカの地方都市のような雰囲気があるのも、その理由はこの街に外資系企業が多く進出しているため、多くの人が英語や日本語を学び、インターネットなどで世界の情報を直接読み込めるようになったからではないでしょうか。情報は、斯くも重要なものです。そして情報は、何かしらの言語で表現されていますから、言語力はとても重要です。日本の言語力は、もっともっと抜本的に改善していかないと、本当に大変なことになってしまうのではないかと、またそんなことを思ってしまうのでした。