今日の午後、車で25分ぐらい離れた所で会議がありました。会議が終わり外の通りに出ると、辺りの明るさが変な感じで落ちてきました。肌も、妙な湿った雰囲気を感じました。「これは来るな」と思い、通りで手を挙げると、幸いすぐにタクシーが掴まりました。タクシーに乗って30秒。急に大雨が降ってきました。にわか雨です。「この雨じゃ降りる時にずぶ濡れになるな」と案じていると、オフィスに着くやはり30秒ほど前に、ピタッと止みました。1分遅く会議が終わり、或いは1分早くオフィスに着いてしまったことを考えると、中々ラッキーで嬉しくなりました。

吉行淳之介の「驟雨」も好きですが、やはり一番好きな驟雨は、小さい頃の夕立です。あの頃は、夏休みにはしょっちゅう夕立があった気がするのですが、気のせいでしょうか。恐らく毎日外に出て遊んでいたので、当然多くの回数夕立に遭遇したのでしょう。入道雲がもくもくと湧いてきて、いずれザーッと降ってきます。

多くの場合は先ずは雷が鳴ってから降り始めた記憶があります。夕立になると、進んで雨の中に入り、びしょ濡れになるのを楽しんだものです。家の庭で、パンツ一丁になって、空を見上げながら両手を広げ、口を大きく開けて、雨を受け止めたりもしました。そんな懐かしい思い出が、今日は蘇りました。春の驟雨は花の香りを蘇らせます。夏の驟雨は匂いの変化はもたらしませんが、サーッと周囲を涼しくし、その後にバッタの声を湧き上がらせます。そんな自然が恋しくなる、今日の雨でした。