星を見ると、日々の営みの小ささに気付きます。私は小さい頃から星空が好きで、首を真上に直角に曲げながら、よく天空を見上げていたものです。今でも、数多くの具体的な星空を思い出すことが出来ます。地元の空、東、南、真上。軽井沢、野辺山、桂浜。フィラデルフィアの田舎、アスペン。意外なところでは海老名など。様々な空が、豊かな記憶と共に蘇ります。星空好きが高じて、室内プラネタリウムの購入を真剣に考えましたが、それはやめて星空と云うか宇宙の写真を買いました。
以前にも書いたことがありますが、これは正確には天体写真を撮った写真芸術(?)なのですが、これらはオフィスに飾ってあります。毎日のように見るのですが、やはり本当の星空には敵いません。天空に散りばめられた無数の星。それぞれがそれぞれの瞬きをし、そこにはそれぞれの世界がある。そこでは「人間」の尺度が、キューッと小さくなっていき、或る意味で自分の存在がリセットされます。身の丈を忘れない、と云うと縮小均衡しそうですが、身の丈を知ってこそ、大いに挑戦できることもある筈です。自然の尺度を忘れずに、生きていきたいと思います。