私はフュージョンが好きです。音楽然り。会議然り。フュージョンとは、2つ以上のものが融合することです。異質なものを混ぜ合わせるところに、新しい可能性が生まれるのだと思います。これは生命の誕生の時から、進化の根源です。
しかし物事は一事が万事、それが組織の方向性であれ、個人の考え方であれ、或いは民族的なものに関しても、放っておくと、変化や異質との融合を嫌うようになります。嫌うと云うよりも、怠けるのかも知れません。それがまた、自然界の基本的な傾向なのでしょう。そしてそのような時期は、中々進化は起きないものです。と云うことは、自然の法則とは、長く緩やかな退化の時期と、フュージョンによる短く急激な進化の時期が、互いに織り成すものなのでしょうか。
しかしフュージョンは、自然発生的に起きるものではなく、一般には意志によって起こされるものです。そう考えると、進化は意志によって起こしうることになります。意志によってコントロールされたFUSIONは、継続的な進化の秘訣でしょうか。