私は肋間神経痛持ちで、もう恐らく20年以上前から、時折、突然、このイタズラと付き合ってきました。左のあばら骨に来ることが多いのですが、偶に左の肩胛骨周辺に来ることもあります。昔は右の肩胛骨に来たこともありました。肋間神経痛はストレスから来ると云われることもありますが、私の場合はそうではないようで、何故なら人間ドックの結果などを見ても、ストレスが問題となっているようには到底思えません。

では何がきっかけとなっているかと云うと、どうも気温が下がる方向で急激に変化し、かつ身体を急に動かした時になるようなのです。正月には基礎トレ中に汗を掻き、それが冷め始めた時に次のトレーニングを再開して、左肩胛骨の辺りをやられました。治療方法はこれと云ってなく、放っておいても治りますし、鎮痛剤をもらうと、1、2回服用すると、薬が切れる時にはもう治っています。

この長年付き合ってきたイタズラが、金曜日の深夜に起きました。ディナーを終えて車に乗り、偶々シートヒーターが付いていたので最大出力にして腰から背中を温め、ほろ酔いでぐーぐー眠ってしまいました。ホテルに着き、急に起こされて車を降りると冷気が。。。その瞬間、胸に鋭い痛みが走りました。いつもの肋間神経痛です。

しかし2つだけ情況が違いました。今まで経験のなかった、胸の真ん中に来たと云うことと、海外出張中で、翌日には12時間フライトが待っていたことです。うむぅ〜。主治医且つ友人のYK氏に国際電話を掛け相談する。情況を説明すると、肋間神経痛に”ほぼ”間違いないが、万全を期すならば、心電図を取るべきだと。うむぅ〜。時は既に土曜日の未明です。悩んだ挙げ句、仕事柄リスクも取れないので、病院に行くことにしました。タクシーを呼び、私は生まれて初めて海外で、公共病院のお世話になることになったのです。救急受付に行くと、即座に部屋に通され、問診ののち、血圧、心電図、血液、レントゲンの検査を受けました。欧州に居ましたが、ドクターは皆英語が流暢です。
検査の結果は、何にも問題なし。単なる肋間神経痛とのこと。念の為の血液検査の結果も1時間後に電話で聞き、完全無罪放免でした。あー、ヨカッタ。ところでこの公共病院、待ち時間なし、適切・迅速な対応、持参したのはパスポートのみで、住所は自己申告。クレジット・カードも、保険も聞かれませんでした。タダ?恐らくそうでしょう。一般に海外での救急医療と云うと、法外にお金が掛かるとか、公共病院の対応や質は酷いとか、そのように聞かされてきましたが、本当なのでしょうか?私の今回のケースが特殊で偶然だったのかも知れません。

しかし一般に云われている情報が、既に一昔前のものであったり、或いは何かしらの理由で、意図的に脚色されている可能性もあるのでしょうか?中々気になります。しかし忙しいので追究はやめときます。いずれにしろ、海外では健康、及び医療対応には万全を期しましょう。