週末の夕方、「ふらり」と初めての寿司屋に入りました。私はこの手の「ふらり」行動が大好きです。自転車をコキコキと漕いで、一度は行ってみようと思っていた焼鳥屋に行く。メニューがどうも気に入らない。そこでまたコキコキと、行ったことのある寿司屋に行く。ここは満席。そこで当てもなく、ふらふらと漕ぎ始める。やがてちょっと風情のある店構えの寿司屋が偶々視界に入ってきて、一旦行き過ぎたあと、戻ってきて今一度店構えを確認する。何の変哲もないと云えばそうなのですが、格子の隙間から見えるネタ札が、なんかイケそうな予感。そこで自転車を路上駐車し、がらがらと引き戸を開けて入っていく。幸いなことに、お寿司も美味く、店とお客さんの雰囲気も良く、とても得した気分になりました。
しかし店に入る「ふらり」度が、全体の幸せ感に大きく寄与している筈です。ふらりと店に入るのは、中々楽しいものです。最良のふらりは、出張の途中でいきなり途中下車してそこに泊まってしまうことで、これは何度かしたことはあるのですが、そう頻繁に出来ることでもありません。その分この「街中お店ふらり」は、どうしても食べる処は知っている場所に行きがちではありますが、意識的にもっと増やしてみようかと思います。