バニー(兎)ではありません。バーニーです。香港在住の、某局のキャスターです。四半期毎に業績発表をすると、複数の英語テレビ番組に出演します。業績や今後の戦略などについて説明するためですが、これは旧マネックス証券が上場した頃から続いているので、もう7年近くになる恒例作業です。もちろん必ず毎回と云う訳ではありませんが、継続的に行っているので、知らず知らずのうちに古い付き合いも出来ます。バーニーは、そんな知人の一人です。
2001年の秋、国際会議に出席するために香港に行った時、現地の4畳半程度の、それは驚くほど狭いスタジオで彼に初めて会いました。エンジニアも居なくて、全てワンマンでアポを取り、準備をし、キャスターまで務め、そしてその映像はライブで全世界に放映されると云う、その局が始めた画期的な方法は、私にとっては強烈に刺激的でした。
しかしそれ以上に新鮮だったのは、バーニーのバイタリティーと親しみやすさです。彼はその後テレビ局を変わったのですが、その雰囲気は全く変わりません。嬉しいことに私のことを憶えてくれており、彼の番組に出る度に、古い友人にあったような感覚を憶え、彼もまた、私をそのように扱ってくれます。普段会わないからこそ、定点観測的に分かることと云うのもあります。バーニーの視点は正にこれで、彼の質問は、3ヶ月前ではなく、数年前と比較しての分析などがあるので、或る意味でとても勉強になります。どれだけ多くの『視点』を想像できるか。どんなに意識しても足りないことです。これからもバーニーとのような付き合いを大切にしていきたいと思います。