私は一日の中で夕暮れ時の雰囲気が一番好きです。光が柔らかくて、その落ち着いた雰囲気が好きなのだと思っていたのですが、今日夕暮れ時に外に立つ機会があり、その時、今まで感じていた理由が違っていたことにふと気が付きました。夕暮れの中に身を置くと、私は必ず小学生の頃を思い出します。あの頃、夕暮れ時はいつも外に居ました。実際にはそんな筈もないかも知れません。
しかし記憶では、夕暮れ時はいつも外で遊んでいました。学校が終わるとそのまま外で遊ぶ。やがて日が暮れてきて、家に帰る。感受性が豊かで楽しかった日々。そう云った記憶が瞬時に蘇ってくるので、夕暮れ時が好きだと感じるのでしょう。しかしこのような刷り込みは、小さい頃にしか行われないのでしょうか?まぁそうでしょうね。寿司屋や蕎麦屋の看板を見ても、好きだとは感じないし。あの頃の感受性がもう戻ってこないならば、せめてあの頃の思い出を、大切にしたいと思います。