私は一日の中で夕暮れ時の雰囲気が一番好きです。光が柔らかくて、その落ち着いた雰囲気が好きなのだと思っていたのですが、今日夕暮れ時に外に立つ機会があり、その時、今まで感じていた理由が違っていたことにふと気が付きました。夕暮れの中に身を置くと、私は必ず小学生の頃を思い出します。あの頃、夕暮れ時はいつも外に居ました。実際にはそんな筈もないかも知れません。
しかし記憶では、夕暮れ時はいつも外で遊んでいました。学校が終わるとそのまま外で遊ぶ。やがて日が暮れてきて、家に帰る。感受性が豊かで楽しかった日々。そう云った記憶が瞬時に蘇ってくるので、夕暮れ時が好きだと感じるのでしょう。しかしこのような刷り込みは、小さい頃にしか行われないのでしょうか?まぁそうでしょうね。寿司屋や蕎麦屋の看板を見ても、好きだとは感じないし。あの頃の感受性がもう戻ってこないならば、せめてあの頃の思い出を、大切にしたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。