私が心の底から愛した寿司が、ようやく復活します。思い起こせば26ヶ月前、愛する寿司屋の御主人から閉店の手紙をもらい(2004/11/15つぶやき「感動」 http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/005402.html)、その1ヶ月半後に最後の寿司を食べてから、ずっとずっと私はかつての
恋人を探すように彷徨い続けました。西に旨い寿司屋があると聞けば西走し、東に幻の名店があると聞けば東奔しました。

最初の一年は、いくら探しても探しても納得がいかず、文字通り途方に暮れました。ところが放浪の旅2年目にして、徐々に落ち着ける居所を数ヶ所見つけました。そして最近では、2年前のような不安感や不満足感は消え、安心してこれらの新・寿司屋に行くようになっていました。

しかしこの期間中もずっと、心から愛した寿司の伝承者であるお弟子さんと連絡を取り、なんとかその復興を果たすべく、微力ながら応援を続けてきました。そして遂に、紆余曲折の末、ようやくその寿司が近々復活する運びとなりました。嬉しい。と同時に、最近安心して食べていた寿司に、様々な疑問を感じてしまいます。

ふと冷静に振り返ると、最近は寿司からの季節感が大きく下がってしまった気がします。かつては微妙なお酒の匂いまで気になっていた嗅覚や味覚が、最近は怠けていたような気もします。そして次に、果たして復活する寿司は、私が本当に愛した、或いは愛せる寿司なのかが、気になり始めます。寿司を思う気持ちは、まるで恋心のようです。復興当日は、私はこっそりと一人で食べに行くことにしています。そして最初の春夏秋冬が一巡りするまでは、一人か、気の置けない人とだけ訪ねようと思っています。食材、仕事、酢飯、つめ、日本酒の味と匂い、更には内装の匂いまで、一年掛けて丁寧に確認し、その再微調整に少しでも貢献できるように、大切に付き合っていきたいと思います。あー、本当にお寿司っていいですね!