文字通り夢にまで見た浦和レッズのリーグ優勝。土曜日はテレビの前で涙しました。
リーグ優勝は1982年以来、優勝日の日付ベースで云うと、今年は天皇杯と併せて二冠に輝きました。この数週間、何度もレッズのことを書こうと思ったのですが、42年間付き合ってきた二番目に古い友人から、「お前が書くと負けるから絶対書くな」と要求され、エールは密かに心の中で送ってきました。
そうです、かつてつぶやきでレッズ優勝を期待するコメントを書いた途端、怒濤の連敗に入ってしまったことがあるのです。しかし堪えた甲斐がありました。誰よりもサッカーのことを愛しているという自負のある旧・浦和、現・さいたま市民にとって、レッズの優勝は特別のものの筈です。
私も浦和で生まれ育った身ですから、感慨もひとしおです。J2からJ1への復帰を決めた試合、昔の自宅のすぐ近くの駒場サッカー場で、二番目に古い友人と共に泣きました。岡野が、山田が、ピッチにいました。福田の引退試合にも行きました。浦和の人はいつだってレッズは勝てると信じ、熱く応援しながらも、何度も何度も苦渋を味わってきました。
しかしどこかでいざという時に悪い予感が頭をよぎるレッズは、もういません。胸のすくようなポンテのシュートをきっかけとした逆転劇が、今までの四半世紀という辛い思い出を、素晴らしい彩りに塗り替えてくれました。山田主将の、つたない優勝インタビューは、私たちの思いを的確に捉えていました。今はこの優勝に酔いしれたい。ブッフバルトの発言もその通りです。ありがとう、レッズ!来年もよろしく!