証券各社の第一四半期業績が出揃いました。一見なんの変哲もありませんが、悉に見ると大きな変化のうねりの中で、各社各様に奮闘している様子が見えます。ここからは、特に中長期的には、これからの新しい時代に適した、そしてお客さまに受け容れられる、新しいビジネスモデルを発見し確立する会社が生き残っていくでしょう。

以前につぶやきでもキリンの化石の話をしたことがあります。キリンの化石は、首の短いものか、長いものかの二通りしか発見されません。元々短かったのが、ある時期突然変異により様々な長さの首のキリンが生まれました。殆どの突然変異種は死に絶えたのですが、新しい環境により適合した或る長さの首のキリン−それは木の葉っぱを食べるとか、遠くから来る敵を早く見つけるとかに優れていたのでしょう−が、旧来の種を淘汰して、首長キリンだけが残りました。種はこのようにジャンプして進化します。これはダーウィンの「種の起源(進化論)」にも同様のことが書かれています。

MONEXはMONEYのYをXに替えた名前です。これは映画「2001年宇宙の旅」のコンピュータ「HAL」がIBMのアルファベットを1文字前に出して未来のコンピュータを意味していたように、MONEXは未来のMONEYをデザインして提供しようとする会社です。新しい時代に適した長さの首のキリンでありたいと、そういう願いから付けられた名前です。今の証券業界に押し寄せてきている変化は、私たちにとっては待ち望んでいたことです。変化はチャンス。新しい時代に適した、新しい金融機関のあり方を全力で考えていきたいと思います。