一酸化炭素中毒の事故、或いは事件が続いています。つい最近、自宅近くのケーキ屋さんで、早朝からケーキを作り始めていた店員さんが一酸化中毒で倒れました。また一昨日は会社近くの名門居酒屋さんで、やはり仕込みをしていた店の長男の方が、一酸化中毒で倒れ、こちらの場合は亡くなられました。一方世間では、P社の瞬間湯沸かし器の問題も起きています。被害者の方々の御冥福をお祈り申し上げると共に、原因の究明が進むことを願います。

ところでふと思ったのですが、被害者の方々の年齢が、一般に若い気がします。私の感覚だと、ガス器具というのは常に危険が併存しており、窓を開け、換気をし、少しでもおかしいと思ったら、消して、窓を全開にし、その場から逃げる−そういう「リスキー」なものという認識があります。小さい頃、家にあった湯沸かし器の調子が悪く、お湯の蛇口を捻るたびにビクビクしながら火が点くのを待ち、やがて「ドカン!」と鳴ってからお湯が出る、と云う、今考えると酷い経験を恒常的にしていたことがトラウマ的になっているのかも知れません。しかし多かれ少なかれ、「ガス=使い方を誤ると危険」と云う認識は、一般的に存在していたと思います。

若い人達の間では、このリスク感覚が相対的に甘いと云うことはないでしょうか?事故・事件の真相究明を進めると共に、個々人が身に付けられる、生活の知恵とか、戒めと云うものを広めることも大切なことではないでしょうか。