人は何時泣くのでしょう?痛い時、悲しい時、嬉しい時、悔しい時、感動した時。人によって、或いはその人の歳とか置かれた状態によって、泣くタイミングは違うのでしょう。このことについては、2003年12月5日のつぶやきに<涙>という題で書いたことがあります。

では人は何故泣くのでしょうか?泣くと疲れます。泣くカタルシスでさっぱりしたり、或いは泣き疲れて寝たりして、人は辛さを回避するのでしょうか。しかし感動した時にも泣くのは何故でしょう?回避すべきことが敢えてあるのでしょうか?

人は時に感情に押し潰されてしまうことがあります。正確には大きすぎる感情には、それがネガティブなものであってもポジティブなものであっても、人は時に耐えられず、破壊されてしまうことがあるのではないでしょうか。そしてそれを回避するために、適正な感情のバンドから外れた部分を涙で放出して、正気を維持しようとするものなのでしょうか。

医学的に、或いは心理学上、本件については解明されているのかも知れません。古典の中には、涙は比較的登場しません。感情の振れは、控え目に、婉曲的に表現するのが尊ばれたのでしょう。現代に於いては、その価値観は若干変化してきているように思えます。

他人は何時泣くのか、自分は何時泣くのか。そして何故。人のあまりにも単純な動作の中に存在する違いに、私は興味を持つことがたまにあります。