コアラはユーカリだけを食べ、ほとんど樹の上で生活し、樹の上で寝る。これがコアラの決まりです。しかし名古屋の東山動物園のコアラ「アオイ」が、毎晩地面の上でうずくまって寝て、関係者を驚かせているそうです。アオイは健康とのこと。通常ではあり得ないことだそうです。動作が鈍く、お腹も柔らかい動物で、外敵から身を守るために樹の上で寝ていた筈なのですが、これは本能ではなくて習慣だったのでしょうか?或いは突然変異的に本能が消えてしまったのでしょうか?いずれにしても自然界では存在し得ない現象でしょうから、「見せ物」的な寂しさを感じるべきなのでしょうが、「地面にうずくまって寝ているコアラ」を想像すると、思わず微笑んでしまいます。
ヒトも元々は外敵から身を守るために穴を掘って隠れていたのに、今は「どうぞ襲って下さい」とばかりに柔らかいベッドの上に寝ている訳ですから、程度の差こそあれ、動物の基本行動パターンは変わっていくのかも知れません。しかし「アオイ」というのは、やはり名古屋ですから徳川葵から取っているのでしょうか?名前が殿様系なので、樹上生活は相応しくないと、自ら樹から降りてきたのでしょうか?