本日の報道によると、厚生労働省は現在まとめている労働時間設定改善法の指針案の中で、会社が社員の家族の記念日(妻子の誕生日など)に休みを付与することを提案するそうです。いやはやなんとも。報道ベースなので、実際の指針案の内容は分かりませんが、もしこれが本当だとすると、あまりにも過保護というか、過干渉というか、滑稽ですらある気がします。もし喧嘩中だったらどうするのでしょう?子供の誕生日に父親がいては邪魔だったりはしないでしょうか?どういう理由や目的で会社を休むかは個々人の自由であって、たとえ「例示」であっても、休み方を提案するというのは、文化先進国のすることのようには思えません。
同様に違和感を憶えるのは、電車やバスの「優先席」です。優先席でなければ、お年寄りや体の不自由な方に席を譲らなくていいというのでしょうか?最近では御丁寧に車内アナウンスまで流れます。更に追い打ちをかけて英語でもアナウンスします。「プライオリティ・シートはお年寄りや体の不自由な方のためにリザーブされてます」〜こんな社内放送を聞いた外人さんはどう思うでしょうか?少なくとも私の経験では、アメリカでもヨーロッパでも、そんなシートもアナウンスも知りません。
厚労省の件もそうですが、もちろん悪気はないのでしょう。しかしもうちょっと大人になった方がいいのではないでしょうか?