昨晩、フジテレビのEZ!TVに最後の出演をしました。この1年間、月に1回ほど生出演していたのですが、残念な事に番組自体が今月一杯で終わってしまうのです。

放映後、出演者とスタッフで、局の社員食堂でプチ打ち上げを行いました。番組は8年ほど続いたそうなのですが、かつては毎週、放映後にそうやって夜中まで飲んで、アーでもないコーでもないと熱い議論をしていたそうです。司会者の森本毅郎さんは、もう40年間も司会業をしてきたプロ中のプロです。番組前の打ち合わせでも、いつもしっかりと内容を吟味し、本番間近になっても修正を加えようとしたり、如何なる切り口で解説すべきか、そのネタをどう評価すべきかを真剣に議論する人です。

その森本さんが、昨晩の打ち上げでこう言ってました。「40年間この仕事をしてきて、自分は一体何をしてきたか、これだけはずっとしてきた、或いはこれしかしてこなかった事がある。それは、常に視聴者の視点に立って見直すという事なんだ。司会者もスタッフも、段々知った気になってしまって、独り善がりになって視聴者には分からなかったりつまらなくなったりする。それを避けなければいけない。自分はそれだけをしてきたんだな。」と。

この言葉には、正直感動しました。私たちも、全く同じ問題を抱えていると思います。常に初心に立ち返って、供給者理論にならないで、お客様の視点で考えて、説明して、商品・サービスを提供していく事を決して忘れてはいけないと思います。そういう思いを、今再び確認させてくれた夜でした。