今日は事情があってお昼過ぎにこのつぶやきを書いています。従って未だ私は知らないのですが、このメールが届く頃には、郵政民営化法案は衆議院を通過していることでしょう。そしてこれから参議院という山場を迎えることになります。

報道を見聞していると国会の中は凄い騒ぎです。怒鳴り合ったり、「反対」のプラカードを出したり、厳正処分とか、民主主義への冒涜だとか、副大臣・政務官などのポジションを辞職したり、辞表を受け取らなかったり、果てには与党反対派と野党第一党が一緒になって気勢を上げたり。しかしどこからも「何故反対なのか」がクリアに聞こえてきません。馬鹿らしさにも程があります。賛成派が、何故民営化を推進するかをきちんと説明しないことも宜しくないと思います。或いは両論説明されているのを、マスメディアがあまり報道しないのでしょうか。或いは単に私が説明を読み逃しただけでしょうか。

民主主義の原点は、多数決で決める所にあるのではなく、両論を議論し尽くす所にあるべきではないでしょうか。明瞭に反対の理由を述べずに、「反対、反対」とだけ言って、更には民主主義への冒涜と言うのは、おかしいと思います。因みに私は賛成派です。

公務員400万人中、国家公務員は100万人、そのうち郵政公社職員数は約30万人です。郵政民営化は、この公務員全体の約8%を占める一大勢力である郵便局員を民間人としていくプロセスです。右肩上がり経済が終わり、社会主義的国家から真の資本主義国家へ変貌していかなくてはならない我が国にとって、郵政民営化は必須の道程です。

右肩上がりであれば、全員が幸せになることが出来ます。公務員の数を、増やし続けることも可能です。しかし右肩上がりが終わると、そういった社会主義的な国の成り立ちはやめて、新しい成長分野に「人」という我が国最大のリソースを再配分していかなくてはなりません。何を理由に、反対派は反対するのでしょうか。何故、民主党は反対するのでしょうか。私は純粋に理由が聞きたいと思います。

これから参議院に移行していく中で、感情的な賛成!反対!ではなくて、健康な議論と世論形成を望みたいと思います。