ラテン系の人はとても陽気で情熱的であると言われます。しかしヨーロッパでは、「ラテン系の人」と云うよりも、「ラテン系の言葉を喋る人」と云う表現の方を多く耳にします。言葉は人の行動様式に大きな影響を与えるからでしょう。例えばイタリア語とフランス語はとてもよく似た言葉ですが、発音の雰囲気がイタリア語は明るく乾いていて、フランス語はどこか湿っています。その結果、イタリア語は陽気なプレイボーイに似合い、フランス語は人生を見透かした大人に似合う気がします。
言葉が先ではなく、人の性質が先で、言葉に差が生まれたのかも知れません。しかし現代に生きる私たちにとっては、違う言葉を喋ることによって、違う自分を演出できるという点が興味深い所です。
最近では、ビジネスではやはり英語が優勢でしょうか。○×がハッキリしていて、味も素っ気もないのですが、ビジネスにはかえっていいのでしょう。そして英語を使う人達が世界的なビジネスの場面で闊歩しています。
また同じ日本語であっても、面と向かって話す言葉と、電話で使う言葉と、メールに書く言葉と、手紙に認(したた)める言葉と、それぞれに違いがあります。そしてそれぞれの効用があるように思われます。普段会って話している人に対しては敢えてメールでやり取りするとか、或いはいつもメールで話している人に電話を掛けてみるとか、いつもと違う言葉によって、いつもと違う演出をし、違う結果を引き出すことも可能でしょうか。
日本語、英語に限らず、ラテン系の言葉や中国語も出来ると、世界は広がるでしょうね。
追伸その1:昨日につぶやきで書いたHITCHは、既に「最後の恋の始め 方」という邦題で6月4日から日本でも公開されていました。訂 正致します。
追伸その2:オルタナファンド、「アジアフォーカス」の概要をホームページ 上で説明しています。是非御覧下さい。URLは→
http://www.monex.co.jp/AboutUs/0/guest/G800/new/news506f.htm