今日はちょっと番外編で、金融列伝の読み方についてお話ししたいと思います。金融列伝の目的は、私が今まで会ってきた金融界の怪物達のエピソードを通じて、金融や投資にとって大切なものは何か?を探っていこうという企画です。ひとつひとつのエピソードは賞賛すべきものもあれば、他山の石となすべきものもあります。あくまでもお話しとして読んで頂いて呆れてもらっても結構で、しかしどんなことが起こりうるかということを知っておくことは、きっと投資行動の中でも役に立つだろうと思っています。

TKさんとNMさんの話しは、或る意味でトンデモナイことです。しかしひとつ言えることは、どちらの投資家も相手がTKさんやNMさんでなければ、そのような取引を決してしなかったであろうことは確かだということです。金融に於いては、相手が誰であるかを知ること、"endorsement"は何よりも重要なのです。

因みにTKさんとNMさんの怪物ぶりは、TKさんに軍配が上がると思います。微妙なコンセプトであり、今後何度かの列伝を通して説明していきたいのですが、「額の決定」は投資に於いてもっとも重要なことだと思います。