今日、半年ぶりにJMに会いました。JMとはジョン・メリウェザー、何度も何度もつぶやきに書いてきた、私にとっての永遠のボスであり、かつ一種のヒーロー、或いはアイドルです。JMはちょっと老けた気もしましたが、相変わらずとっても元気でした。JMは機関銃のように質問を投げ掛け、しかも続けざまにきちんと意味のある回答をするのは至難の業のような、油断を許さない内容の質問ばかりなので、JMとのミーティングはいつも緊張するというか、背筋が伸びる思いがします。しかしながらJMの質問の範疇は、基本的にいつも同じです。日本経済の状態・構造変化などについてが75%、当社に関してが15%、私の健康に関してが10%程度でしょうか。最後の質問に関しては、以前に増して更に忙しくなっているが、睡眠時間は逆に以前より長目に取るようにしていると答えたら、JMは満面の笑みで喜んでくれました。日本の状況に関しては、コーシャス・ブリッシュという言葉がありますが、本人が抱いている建設的で強気の意見を確認したいという雰囲気が漂っていましたが、質問上手なので本当のところは分かりません。昨日の夜着いたばかりだというので、本人がどう考えているかを聞いてしまうと、逆に今回の日本でのミーティングを通して彼が柔軟に形作って行くであろう考察に予断を与えるリスクがある気がして、敢えて聞きませんでした。数週間してから聞いてみようと思います。帰り際にビーンズの小笠原社長(MBH会長)に紹介したのですが、お世話になっている人を親に紹介した時の親のようなアクションを双方が取ってくれたのが、和やかで、とても嬉しい瞬間でした。
(追記:親といったら怒られますね。兄でしょうか。)
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。