マネックスのマークとロゴを作って下さった松永真さんのオフィスを久し振りに訪ねました。松永先生はデザインの巨匠ですが、いつ会ってもとても楽しい方です。私とは全く世界の違う方ですが、いつも会話が弾み、楽しく、刺激的で、新しい発見があります。今日の先生の発言で印象に残ったのは、「スポーツはデジタル出来ないだろ。デザインも同じだ。」との言葉でした。スポーツや、食べ物は、勿論デジタル化することは出来ません。しかし先生のこの言葉には、その再認識以上に、御自身の「デザイン」に対する愛情と熱意というか「真剣勝負なんだ」という気迫を感じました。アートであれ、ビジネスであれ、このような生身の取っ組み合いがないと、決していいものは作れないでしょう。金融、特にオンライン金融というといかにもデジタルな世界に聞こえますが、この生身との距離感だけはいつまでも大切にしていきたいと思います。