F1のBARホンダ・チームの佐藤琢磨選手が、昨日のアメリカGPで堂々の3位入賞を果たしました。F1で表彰台に日本人が立つのは、鈴木亜久里選手以来なんと14年ぶりです。
14年前は、車体はローラ、エンジンはランボルギーニ、レースは鈴鹿サーキットでしたが、今回はホンダのエンジンでしかも海外でのグランプリ。正に快挙といえるでしょう。前回のモナコ・グランプリも素晴らしいスタートを切っていましたし、再スタートによるフォーメーション・ラップ中にエンジンを焼いていなければ、前回も素晴らしい記録を期待できたでしょうから、これは中々ホンモノ到来といった感じです。
昨晩のレースは、気になっていたのですが、実況は見ないで寝てしまいました。後悔先に立たずとは正にこのことです。私はナショナリストではありませんが、パトリオットです。ホンダ・エンジンで、いつかタクマ選手がチェッカー・フラッグを最初に振られる瞬間を是非実況で見てみたいと思います。漫画「赤いペガサス」の中でしか実現しなかった夢は、F1の本拠地、ヨーロッパで実現するのでしょうか。それとも史上初のF1開催地、上海でしょうか。或いは、日本でしょうか。それとも、セナの故郷ブラジルでしょうか。暫くは日曜の晩が楽しみですね!
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。