今朝帰国しました。そのまま会社に来て仕事してますが、やはり落ち着きます。日本に来ると、「あぁやっぱり違うなぁ〜」と思うことがたくさんあります。まず煎茶が美味しい。これは当たり前ですね、ヨーロッパには緑茶を飲む文化がないですから。
次にトイレがいい。これはちょっと品がなくて恐縮ですが、日本ではホテルのトイレも、オフィスビルの公衆トイレも、最近ではほとんどの所がウォシュレットなどの洗浄機付き便座になっています。公衆の場所にアレが備わっているのを最初に見つけたのは、日銀のトイレでした。もう10年以上も前のことでしょうか。あの時は、「あぁ日銀って凄い金持ちだなぁ」と思ったものですが、今では至る所にあります。
欧米では、どんなに高級なホテルに行ってもアレはありません。日本はやはり豊かなのでしょうか。成田に着陸する時、窓から外を見ていると畑の中に民家がポツポツ見えました。「あの家にも、この家にも、高いヨーロッパ製ブランド品がイッパイあるのだろう」と思うと、やはり日本は豊かだなと一瞬思いました。
しかし本当にそうでしょうか?ブランド品があること=豊かと言えるでしょうか?トイレも然り。一方で日本の街並み、空港を始めとした公共建築物のデザインなどは、明らかにその質感やビジュアル面でヨーロッパに劣っています。ホテルも、便座にシャワーは付いていなくても、部屋にさり気なくアートがあったり、全体の質感、文化感は日本のホテルよりも遙かに高級です。結局はどこにお金や神経を使うかという「選択」の問題であって、全体の豊かさの問題ではない気がします。所変われば品変わるとは、よく言ったものです。