フランスで、速度違反レーダーの設置式典に出席する大臣達が乗った車が、式典に遅れそうだったのでスピードを出し過ぎてしまい、自動車雑誌のレーダーに見つかってしまったそうです。30キロ・オーバー。なんともしまりの悪い話ですが、交通法規については何処の国でも遵守されていない法規が多いのでしょうか。
日本・東京に於いては、右折禁止の類はしっかりと守られている傾向が強いですが、スピードに関しては守られていないケースなどザラです。首都高速など、法定速度で走ると追突されそうになり、却って危なかったりします。高速域に限らず、住宅地の20キロ規制なども、守っている車は滅多に見かけません。しかしたまに、気紛れで警察官が取締をしていて、まんまと捕まってしまったりします。駐停車禁止も同様です。この種の状況、悪法は普段は法でないが、いつでも裁量によって急に法になってしまう、というのは法治国家の在り方として望ましいものではないと思います。この感想は、小学生の頃から思っているのですが、いつまで経っても一向に変わる雰囲気がありません。私にとっての七不思議の一つです。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。